1958-04-15 第28回国会 参議院 文教委員会 第17号
いま一つは、教員組合の諸君、あるいは各学校が、道徳教育返上ということは許されぬと申しましたのは、教育課程の編制権はこれは教育委員会にございますので、教育委員会がやらんということは、これは法的拘束力がないからやらないということもあり得る。しかしながら、教育委員会がやるという意思表示をした場合には、学校では返上は許されない、こういう意味に申し上げたのでございます。
いま一つは、教員組合の諸君、あるいは各学校が、道徳教育返上ということは許されぬと申しましたのは、教育課程の編制権はこれは教育委員会にございますので、教育委員会がやらんということは、これは法的拘束力がないからやらないということもあり得る。しかしながら、教育委員会がやるという意思表示をした場合には、学校では返上は許されない、こういう意味に申し上げたのでございます。
それから、次のお尋ねでございますが、日教組が道徳教育返上の指令を出しましたのは、たしか三月十三日ですか、私正確な日は覚えておりませんが、中央執行委員会で、道徳教育と勤務評定についての反対の指令を出しておりますことは、先生方御存じだと思うのであります。
しかし直ちにこれを、法的にも疑義がある時期に、拘束力ありと断定するような言い方をして実施していくということについては、これは真の道徳教育の充実にはなるまい、現実に道徳教育返上というような意見の出てくるのも、そこに私は原因があると思う。手段、方法を尽さぬというところに、あまりに急ぐというところに、問題が出てきていると思う。 だから二つにお答え下さい。